住宅展示場は、何も考えずに行くとものすごく疲れます。
大抵の人は「とりあえず住宅展示場に行く」を選んでしまいますが、これが大きな間違い。
ハウスメーカーにとって、はじめて住宅展示場に来た一般人は、
「鴨がネギを背負ってきた状態」
です。
何も分からない素人は、きれいなモデルハウスを見ているうちに舞い上がっていきます。それが展示用の特注品だと言うことも知らず、「おトク」や「頑丈」「しっかりした家」などの曖昧な営業トークでどんどん詰められていく。
本当はいくつも比較しないといけないのに、初めに入ったモデルハウスで決めてしまう人も少なくありません。
大切なことなので、はっきりと言っておきます。
住宅展示場は「家づくりの"二歩目"」です。
"一歩目"は「友達からの口コミ」でも「ネットのレビュー」「カタログの請求」でも何でも構いません。だけど、まずは住宅展示場の前にワンクッションを置いてください。
その上で、今回解説する回り方のコツを覚えておけば、住宅展示場をきっちり攻略することが出来ます。
【すぐに一歩目を踏み出したい方は】
「タウンライフ家づくり」で、あなたに合ったハウスメーカーを見つけるのがオススメです。
家を建てたい地域を選択すれば、その地域に注力しているハウスメーカーの一覧が出てきます。ワンクリックで資料請求、加えて、詳細の情報を入力すれば間取りの一例を送ってもらうことも可能です。
住宅展示場の基礎知識
大抵の人は、住宅展示場の存在意味を勘違いしています。
例えば、住宅展示場に建っているモデルハウスは「実際に建つ家」ではありません。実際の家よりめちゃくちゃ広く作ってあって、内装はオプションだらけ。
モデルハウスを建てようと思えば、建物だけで1億円近くかかってしまいます。
そこで、まずはモデルハウスを見るための基礎知識を3つ紹介します。
【住宅展示場はイメージを膨らませる場所】
→モデルハウスは実際に建つ家ではない。あくまでも、「こんな雰囲気の家が建てられる」というイメージにとどめること。
【営業攻めにあうのを覚悟する】
→アポなしで行くと強い営業に合う。はっきりと断れる人は良いが、苦手な人は「カタログ請求」などで方向性を固めてから行く。
【住宅展示場に行く前に「カタログ請求」する】
→ある程度ハウスメーカーの方向性を固めてから行くとモデルハウスを回りやすい。
それでは、1つずつ詳しく解説します。
住宅展示場は「イメージ」を膨らませる場所
住宅展示場のモデルハウスは「実際に建つ家」ではありません。
例えば、業界最大手「積水ハウス」を見てみましょう。
京都桃山展示場のモデルハウスは人気商品の「IS STAGE」 積水ハウス独自の外壁と、木の暖かみを大切にしたモデルハウスです。
「積水ハウス」に限らず、モデルハウスはサイズ感がおかしい。
家族4人が快適に暮らせる家の基準は「床面積100㎡(約33坪)」と言われています。これは1階と2階の合計面積の話で、以下のような「LDK20帖+3部屋」の間取りです。
ところが、大半のモデルハウスは「200㎡」を超えています。
先ほどの積水ハウスのモデルハウスで言えば1階の面積が「153㎡」 LDKだけで40帖を超えています。こんな家を実際に建てようと思えば、建物だけで1億円近くなってしまう。
そのため、モデルハウスはあくまでも「イメージを膨らませる場所」と考えてください。
高級感のある内装なのか、家事動線を意識した間取りなのか、収納力に特化した作りなのか。モデルハウスには、ハウスメーカーのこだわりが詰まっています。
全く同じものは出来ませんが「モデルハウスと似た雰囲気の家を建てたい」と感じる想いは大切です。
住宅展示場では「営業攻め」に合うのを覚悟する
住宅展示場の営業は、あなたからの契約をもぎ取ろうと必死です。
全てのモデルハウスの中には、契約を取るのが仕事の「営業」の方が必ず待機しています。予約の有無に関わらず、来場者からの契約を取るために動くのが営業の仕事です。
そして、ハウスメーカーの営業はちょっと面倒くさい。
と言うのも、注文住宅における契約のコツって、
「他のハウスメーカーを見せないこと」
なんです。実は、日本にはハウスメーカー独自の技術なんてほとんどありません。Aメーカーで出来ることはBメーカーでも出来るし、C工務店で出来ることはD工務店でも出来ます。
高級メーカーだけではありません。ローコストハウスメーカーとして有名な「タマホーム」でさえも、一般の方が考えうるほとんどの外装と内装を作ることが出来ます。
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よって、営業の基本戦略は、
「ご希望のデザインや間取りは?◯◯?あー、それはうちが得意なやつですね!」
と検討初期から囲い込むことになります。
ましてや、住宅展示場でいくつもモデルハウスに回っていたら…本当に疲れますよ…。(経験済み)
住宅展示場に行く前に「資料請求」をする
「2時間」 予約をしてモデルハウスに行ったときにかかる時間です。
モデルハウスの中を案内され、ハウスメーカーの説明を受けて、こちらの予算や間取りのヒアリングを受ける。場合によっては、2時間を超えることも少なくありません。
はっきり言って、めちゃくちゃ疲れます。
1日に2社、精々3社が限界です。契約直前の比較ならまだしも、まだ何も分からない状態で「2時間×検討会社数」は本当に疲れます。
そのため、住宅展示場に行く前に「資料請求」をするのがオススメ。
資料請求の方法としては、
【公式サイト】
→ハウスメーカーの公式サイトから資料の送付を依頼。
【ライフルホームズ】
→複数のハウスメーカーのカタログを一括で申し込める。
【タウンライフ家づくり】
→最もオススメ。あなたが家を建てたい地域を選んで、そこに注力しているハウスメーカーのカタログを請求できる。
などが有名ですが、何もアテのない状態なら「タウンライフ家づくり」が間違いありません。
タウンライフ家づくりの特徴は、
「あなたが家を建てたい地域のハウスメーカーを選べる」
という点。大抵のハウスメーカーは全国どこでも建てることが出来ますが、やはり「力を入れている地域」と「力を入れていない地域」が存在します。
そのため、「力を入れている地域」のハウスメーカーの知ることの出来る『タウンライフ家づくり』は本当に有力なサービスなのです。
【タウンライフ家づくりへリンク】
また、「タウンライフ家づくり」について、もっと詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
タウンライフ家づくりの解説|
住宅展示場の回り方のコツ
住宅展示場を巡るのは、めちゃくちゃ疲れます。
先ほども少し解説しましたが、1つのモデルハウスに「約2時間」かかるのです。おまけに、その2時間は営業を含めたハウスメーカーの説明をずっと聞き続けなければいけません。
何も事前情報がない段階で、2時間の説明に集中力を持ち続けるのは難しい。
そこで、住宅展示場をより効率的に見て回るためには「ワンクッション」が必要です。それは「口コミ」や「カタログを眺める」など何でも良いのですが、今回は人気の高い「タウンライフ家づくり」を交えて解説します。
住宅展示場を効率よく回る方法は次の3ステップです。
【1】タウンライフ家づくりで資料請求
→「タウンライフ家づくり」は、複数のハウスメーカーから「カタログ」「間取り提案」「見積もり」の3点セットがもらえる人気サービス。
【2】気に入ったハウスメーカーに連絡
→上記で届いたカタログには担当の名刺が入っているので、気に入ったプランがあればメールか電話で連絡。
【3】平日に住宅展示場を予約
→カタログと間取りを見ているので、最低限の事前準備はOK。住宅展示場に行っても、要点を抑えてしっかり話を聞ける。
それでは、1つずつ解説します。
「タウンライフ家づくり」で資料請求
「タウンライフ家づくり」とは、複数のハウスメーカーから、
- カタログ
- 間取り提案
- 見積もり
この3点セットがもらえる人気のサービスです。
【タウンライフのバナー】
通常のカタログ請求とは違い「家を建てたい地域」を選ぶと、その地域に力を入れているハウスメーカーが一覧表示されるのが嬉しいポイント。
話を進めてから、
「その地域では建てられないんです…」
みたいになることもなく、しっかりと先を見据えて話を進めることが出来ます。
また、「タウンライフ家づくり」に限らず、住宅建築においては「契約書にサイン」するまでは完全無料で利用できるため、家づくりの一歩目として間違いありません。
【タウンライフのバナー】
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気に入ったハウスメーカーに連絡
「タウンライフ家づくり」を利用すると、選択したメーカーから提案が届きます。
私が実際に利用したときに届いた資料は以下のものです。
さて、こうして見ると各メーカーに特色があることが分かります。デザインを重視するところもあれば、利便性を重視するところもある。2000万円以下で建てられるところもあれば、4000万円以上かかるところもある。
何を望むかはあなた次第ですが、3社ほどチェックすれば気になるメーカーが必ず存在します。
届いた資料の中には必ず「担当の名刺」が入っています。気に入ったメーカーがあれば、遠慮せず連絡してしまいましょう。
連絡は電話でもメールでもOK。
ハウスメーカーの営業の方はいつでもウェルカム状態なので、連絡を戸惑う必要はありません。
しっかり見たいなら平日に予約
営業の方に連絡すると、モデルハウスでの打ち合わせを提案されます。
モデルハウスの中には、ハウスメーカー自慢の「設備」や「デザイン」が揃っているのです。ハウスメーカー側としては、ぜひ実物に見て触れてほしい。
また、どんな分野でも、初めて聞く話を楽しめる人は少ない。
しかし、カタログや見積もりを先にもらって、ぼんやりとでも前提知識があるとどんどん話を進んでいきます。
ちなみに、しっかりと話を聞きたいのなら「平日」がオススメです。
土日でも予約を取ることは出来ますが、やはり平日の方がゆっくり時間をかけることが出来ます。加えて、住宅展示場でフラッと立ち寄りたいハウスメーカーが出来たとき、平日の方が飛び入りしやすいのもメリットと言えます。
住宅展示場の具体的なレビュー
ここからは、実際に住宅展示場がどんなところなのかを紹介します。
私は京都市在住ですので、メインとなる住宅展示場は2ヶ所。
【京都五条展示場】
→KTVハウジングが主催する展示場。地元工務店はなく、全国展開の大手ハウスメーカーが主体。
【桃山六地蔵住宅博】
→阪急阪神東宝グループが主催する展示場。地元工務店や、ローコストハウスメーカーも多い。
それでは、1ヶ所ずつ見ていきましょう。
京都五条住宅展示場
京都五条住宅展示場は京都市中心部にある住宅展示場です。
全国展開している大手ハウスメーカーを中心にラインナップされていて、週末は「住宅ローン相談会」や「トミカ・プラレールパーティ」などのイベントで賑わっています。
出展ハウスメーカーは以下の通り。
- ミサワホーム
- 一条工務店
- YAMADAホーム
- 積水ハウス
- セキスイハイム
- ヘーベルハウス
- 住友林業
- 住友不動産
- 三井ホーム
- パナソニックホームズ
- 日本ハウスHD
一例として、ミサワホームのモデルハウスの中を見てみましょう。
ミサワホームに限らず、住宅展示場のモデルハウスは「特注モデル」です。
実際に建つ住宅よりも大きく作っており、開放感は抜群。ただ、このモデルハウスでは「1階」「1.5階」はイメージ固め、2階からは技術仕様の展示場になっています。
広すぎて何の参考にもならないモデルハウスもありますが、こういった技術仕様をしっかり公開してくれるのは信頼ポイント高めです。
桃山六地蔵住宅博
桃山六地蔵住宅博は京都市のやや郊外にある住宅展示場です。
先に紹介した五条展示場とは方向性が変わり、ローコストハウスメーカーや、地元系の工務店などのモデルハウスも出展されています。
出展ハウスメーカーは以下の通り。
- タマホーム
- 一条工務店
- 積水ハウス
- セキスイハイム
- ダイワハウス
- パナソニックホームズ
- アイ工務店
- レオハウス
- デザオ建設
- 京都建物
- ステーツ
こちらも一例として、タマホームの展示場を見てみましょう。
…と思ったのですが、写真を撮り忘れていました。同じタイプのモデルハウスの写真をインスタで見つけてきたので、そちらでご勘弁を…。
タマホームも良心的なモデルハウスと同じ「1階はイメージ掴み」「2階は技術仕様の解説」みたいな作りですね。
大手ローコストメーカーとして、コストパフォーマンスでは一歩抜きん出たハウスメーカーのため、注文住宅を考えるならチェックしておいて損はないでしょう。
まとめ
住宅展示場は、いきなり行っても楽しめる可能性が低い。
まずは「口コミ」や「カタログ」などをチェックして事前知識を入れるのが正解です。模範的な動きとしては、
- タウンライフ家づくりで資料請求
- 気に入ったハウスメーカーに連絡
- 平日に住宅展示場を予約
この流れに乗れれば完璧です。
「タウンライフ家づくり」の入力は3分ほどで終わるため、まずはあなたのお好きな地域で力を入れているハウスメーカーをチェックしておいて損はありません。
【タウンライフバナー】
【タウンライフボタン】