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住宅メーカーにおける「商品」とは|標準仕様のセットだと考えるのが正解です

ハウスメーカーの商品

住宅メーカーにおける「商品」とは「標準仕様のセット」です。

以下のようなイメージですね。

【商品A】
→参考価格3000万円。耐震性や断熱性能はバッチリで、水回り設備も最高ランク。

【商品B】
→参考価格2000万円。耐震性や断熱性能はそこそこで、水回り設備も最低限。

実は、デザインや間取りはどれを選んでも自由なのです。

構法や建材をイチから組み合わせるのは面倒なため、施主の予算に合わせて簡単に提案するためのものが「商品」になります。

今回は、分かりづらい住宅メーカーの商品を徹底解説します。

住宅メーカーにおける「商品」とは

住宅メーカーには、いくつかの「商品」が存在します。

例えば、大手ローコストハウスメーカーの「タマホーム」には、

  • 大安心の家
  • 大安心の家 PREMIUM
  • 木麗な家

この3つがメイン商品としてラインナップされています。

大安心の家のデザイン

タマホーム「大安心の家」

大安心の家プレミアムのデザイン

タマホーム「大安心の家 PREMIUM」

木麗な家の標準仕様

タマホーム「木麗な家」

家を建てる人の多くは「デザインの違い…?」と考えてしまいますが、実際は「標準仕様の違い」が正解です。

標準仕様が異なる

商品によって「標準仕様」は異なります。

住宅は数えきれないほどの建材を組み合わせて出来ています。

1本3万円の柱、1セット10万円の断熱材、100万円のキッチン…etc

それらをイチから組み合わせて予算を出すのは本当に大変です。そのため、双方にとって分かりやすく出来るように、ある程度パッケージ化して予算を組んでしまいます。

それが「商品」です。

タマホームのシンプルモダン

タマホームの「大安心の家」

また、ある程度であれば、商品の中で組み合わせを変えることも可能です。

例えば、

【商品A】
→基本価格3000万円。全ての設備が最高級。

【商品B】
→基本価格2000万円。全ての設備が最低限。

こんな商品があった場合、商品Bに50万円を足すことでキッチンだけを最高級にすることも出来ます。

デザインは自由自在

基本的に、どの商品を選んでもデザインは自由です。

繰り返しになりますが、商品の違いは「標準仕様の違い」になります。デザインはあくまでも「サンプル」なので、どんな形にでも作ることが出来るのです。

例えば、先ほど紹介したように「タマホーム」には、

【大安心の家】
→ベストセラー。充実した性能と設備。

【木麗の家】
→リーズナブルモデル。最低限の性能と設備。

こんな2つの商品がありますが、「『大安心の家』の性能のまま、『木麗の家』のデザインで建てる」も可能ですし、その逆も大丈夫です。

大安心の家のデザイン

タマホーム「大安心の家」

木麗な家のデザイン

タマホーム「木麗な家」

自分で選ぶ必要はない

商品は、住宅メーカーの人が提案してくれます。

はっきり言って、「標準仕様の違い」を全て理解できる素人の方は稀です。そのため、ハウスメーカーの方と面談を重ねる上で、

あなた
「予算は2500万円くらい。性能にはあまり拘りがないけど、キッチンと和室には拘りたい」

営業
「なるほど…。では、弊社の『商品A』で見積もりを組んでみますね」

みたいな流れになるのが一般的です。

実際にタマホームの商品で比較

ここからは、実際の商品の標準仕様を比べていきます。

比べる商品は人気ローコストメーカー「タマホーム」のもの。タマホームには、10個近い商品がありますが、販売数が多いトップ3。

【大安心の家】
→ベストセラー。お手頃な価格で、必要充分な性能。

【大安心の家 PREMIUM】
→タマホームの上級モデル。性能と高級感が向上。

【木麗の家】
→リーズナブルモデル。建売並の価格で注文住宅が建てられる。

この3つをじっくり比べていきます。

また、タマホームの家は支店や地域によって標準仕様が異なりますので、東京大阪名古屋が含まれる「地域5,6,7」の場合を解説します。

大安心の家

大安心の家

タマホーム「大安心の家」

【坪単価】
40万円~50万円。他社と比べると安い。

【性能】
長期優良住宅対応。オプションでZEH対応も可。

【設備】
TOTOやリクシルなど大手メーカーをラインナップ。標準仕様は中価格帯ライン。

タマホームのベストセラーが「大安心の家」です。

はっきり言って、「大安心の家」のコストパフォーマンスはすごい。一言で言えば、

「平均以下の価格で、平均以上の家を建てられる」

のです。

タマホーム自体がローコストメーカーなので、最高性能とは言いませんが価格に対してのコスパは抜群。特に、

  • キッチン
  • バスルーム
  • 外壁

など、設備面の豪華さは他ハウスメーカーと比べても遜色ありません。

大安心の家 PREMIUM

大安心の家プレミアムのデザイン

タマホーム「大安心の家 PREMIUM」

【坪単価】
50万円~60万円。他社と比べるとやや安い。

【性能】
長期優良住宅対応。オプションでZEH対応も可。

【設備】
TOTOやリクシルなど大手メーカーをラインナップ。標準仕様は中価格帯より少し上。

高級感を高めたのが「大安心の家 PREMIUM」です。

「大安心の家」との違いは以下の通り。

  • 制振ダンパーの標準仕様
  • 外壁のバリエーションが増加
  • 建具のグレードアップ
  • etc

正直に言うと、あまり大きな違いを感じません。

と言うのも、大手ハウスメーカーの多くは「高価格」「中価格」「低価格」の3つの商品群を作るのですが、注文数は圧倒的に「中価格」に偏るのです。

「日本人は、真ん中を選びたがる」

という定説ですね。

そのため、「大安心の家 PREMIUM」は明確な差別化と言うよりも、「一応の高価格帯」としてラインナップされている側面が強い。あまり選ぶ意味はないでしょう。

木麗の家

木麗な家の標準仕様

タマホーム「木麗な家」

【坪単価】
30万円~40万円。他社と比べるとものすごく安い。

【性能】
最低限。オプションで長期優良住宅対応可。

【設備】
TOTOやリクシルなど大手メーカーをラインナップ。ただし、最も安価なラインが標準仕様。

建売並の価格で建てられる注文住宅が「木麗な家」です。

はっきり言って、この商品はめちゃくちゃ安い。注文住宅で坪単価40万円を切る商品なんてほとんど存在しませんが、「木麗な家」は、

  • 自由設計
  • 大手メーカーの設備
  • 長期保証・点検

などのポイントを抑えた上で建築することが出来る。注文住宅の中では低めの性能ですが、建売と比べれば普通です。

つまり、一言で言えば、

「平均以下の価格で、平均的な家を建てられる」

のです。

ちなみに、一例として「大安心の家」との違いを挙げると、

【屋根】

木麗:コロニアル
大安心:陶器瓦 or ガルバニウム or コロニアル

【窓】

木麗:アルミサッシ+Low-Eペアガラス
大安心:アルミ樹脂複合サッシ+Low-Eペアガラス

【水回り設備】

木麗:TOTO,リクシルなどの安価商品
大安心: TOTO,リクシルなどの中堅商品

こんなイメージ。

どこを比べてもランクが下がったり、選択肢が狭まったりしていますね。

ただし、「基礎」や「構法」などは変わらないため、生活の根幹を支える部分には何の問題もないことをお伝えしておきます。

まとめ

住宅メーカーにおける商品は「標準仕様のセット」です。

ただ、商品の仕様を施主側が完全に把握するのは難しい。そのため、大体の希望を住宅メーカー側に伝えて、あなたに合った商品を提案してもらうのがオススメです。

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