トイレに収納がないとめちゃくちゃ不便です。
注文住宅を建てるとき、どうしてもトイレはおざなりにされがち。
そりゃそうです。
間取りや構造に比べると、水回り設備の重要度は低い。加えて、水回りの中でも、キッチンやバスルームに比べるとトイレの重要度は低く考えがちです。
だけど、よく考えてみてください。
トイレは、生活の中で365日毎日、何回も必ず使う設備です。日常的に使う場所が不便だと、ストレスがものすごく溜まってしまいます。
1回だけで良いんです。
新築住宅を建てる前に、1回だけこのページを見てトイレ収納のことを考えてみてください。
トイレに収納は必須である
トイレの収納アイテムは新築時に設置するのがベストです。
理由は主に3つ。
- 片付けるものは多い
- 新築時が設置しやすい
- 後付けのアイテムはダサい
それでは、1つずつ見ていきましょう。
片付けるものは意外と多い
トイレで収納するべきものは意外と多い。
大きく分けると次の3つ。
- トイレットペーパー
- 掃除グッズ
- 生理用品
特に、トイレットペーパーと掃除グッズは意外とかさばります。
トイレの横に収納スペースがあるのならともかく、最低でも上記3つを余裕を持って片付けられるスペースは用意しておきましょう。
新築時が最も設置しやすい
トイレの収納は新築時が最も設置しやすい。
例えば、人気が高まっている「埋め込み収納」を考えると分かりやすいでしょうか。
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正直に言って、大抵の住宅のトイレは狭い。
そのため、省スペースで収納を確保できる「埋め込み収納」は高い人気を誇っています。しかし、埋め込み収納は住宅完成後に追加するのは難しく、新築工事時に同時施工するのが望ましい。
「完成してからでいいや」
ではなく、新築時にしっかり計画しておくのがオススメです。
後付けの収納アイテムはダサい
やはり、メーカーの正規アイテムの収まりが良い。
TOTO、リクシル、パナソニック。どこのメーカーを選んでも、トイレ空間にぴったりフィットする収納アイテムを提供してくれます。
しかし、後付けだとそうは行きません。
インスタグラムなどにはトイレの収納アイデアが多数掲載されていますが、やはり正規品に比べるとスタイリッシュさに欠けます。
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繰り返しになりますが、トイレ収納は大半の人が必要になるアイテムです。
新築時に設置することをオススメします。
トイレ収納のバリエーション
ここからは、トイレ収納のバリエーションを紹介していきます。
一般的に人気の収納は次の4つ。
【1】天袋収納
→天井近くに付ける収納。トイレの広さに関わらず設置できるが、設置位置が高くなるため使い勝手は人それぞれ。
【2】コーナー収納
→トイレ奥の角に付ける収納。収納スペースは小さいが、0.4坪サイズの狭いトイレにも設置できるのが魅力。
【3】キャビネット収納
→背面や側面に付ける大型の収納。収納スペースの大きさが魅力だが、0.75坪以上の広いトイレじゃないと設置しづらい。
【4】造作収納
→それぞれの家に合わせた特注収納。形や広さに合わせるため使い勝手は抜群だが、既製品に比べると価格が高い。
それでは、実際の設置イメージをチェックしつつ実物を見ていきましょう。
天袋収納
一般的な住宅で人気の収納が「天袋収納」です。
「天袋収納」は天井付近に設置する収納のこと。
主に「0.4坪サイズ」や「0.5坪サイズ」の細長タイプのトイレに設置する収納で、一般的な新築住宅のトイレにすっぽり収めることが出来ます。
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ただし、高さゆえの使い勝手の悪さには注意が必要です。
天井ピッタリに付ける場合は高さ200cmのため女性は使いづらい。とは言え、160cmあたりまで下げてしまうと、今度はトイレに圧迫感が出てしまう。
デザイン性をとるか、使い勝手をとるか。
天袋収納を設置する際は、しっかりと方向性を考えなければいけません。
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コーナー収納
狭いトイレに設置するなら「コーナー収納」です。
「コーナー収納」は、文字通り、トイレ奥の角に設置する収納のこと。
収納スペースは決して広くありませんが、どんな狭いトイレにも設置できる汎用性の高さが人気のポイント。
- トイレットペーパー
- 掃除アイテム
- 生理用品
などだけであればギリギリ収まるため、狭いトイレであってもコーナー収納を1つ採用することで使い勝手は格段に向上します。
キャビネット収納
収納力に最も優れているのが「キャビネット収納」です。
キャビネット収納は地面に接している大型収納のこと。
最低でも「0.5坪」 推奨は「0.75坪」「1.0坪」の大きなトイレに取り付ける収納で、圧倒的な収納量を誇るのが人気のポイントです。
ただ、キャビネット収納を設置できるトイレはあまり多くありません。
新築住宅のトイレは「0.4坪(123cm×78cm)」か「0.5坪(169cm×78cm)」が大半です。キャビネット収納を設置したいのであれば、設計の段階でトイレを広めに取らなければいけません。
造作収納
「造作収納」は、既製品ではないオリジナル収納のこと。
トイレにおいては壁に収納棚を作ったり、デザイン性の高い棚を採用することが出来ます。
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デメリットは明確に「値段」です。
「天袋収納」や「コーナー収納」はメーカーの既製品をそのまま付けるだけなので数万円で済みますが、造作収納はどうしても割高になってしまいます。
予算と相談して採用するかどうか決めましょう。
まとめ
トイレの収納は生活していく上で必須です。
完成後にDIYで設置することも可能ではありますが、やはり使い勝手やデザイン性を考えると新築時に設置しておきたい。
強いこだわりがないのであれば、
【0.4坪トイレ(123cm×78cm)】
→コーナー収納
【0.5坪トイレ(169cm×78cm)】
→天袋収納 or 背面キャビネット収納
【0.75坪トイレ(169cm×123cm)】
→側面キャビネット収納
以上を設置しておくことで、生活の利便性は格段に向上します。
また、新築住宅におけるトイレの考え方は以下のページで解説しています。トイレについてもっと詳しく知りたい方はどうぞ。
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