設備や構造

タンクレストイレとタンク付きトイレの比較|お金に余裕があるなら「タンクレストイレ」を選ぶのが基本になります。

タンクレストイレとタンク付きトイレの比較

「お金があるならタンクレストイレ」が原則です。

「タンクレストイレ」と「タンク付きトイレ」で悩む人はめちゃくちゃ多い。ところが、住宅メーカーや水回りメーカーの方に、この質問をすると、めちゃくちゃ言葉を濁されます。

「そうですねぇ…好みもあるんで何とも…」

いや、そんなことはありません。

「お金」です。タンクレストイレ唯一のデメリットは「お金がかかること」 タンク付きトイレ唯一のメリットは「お金がかからないこと」です。

タンクレスの方が高い?それはお金の話です。

手洗い器の設置?それはお金の話です。

故障リスク?それはお金の話です。

とは言え、このページを見てくれている方は、しっかり自分の頭で考えたい方だと思います。

そこで今回は「タンクレストイレ」と「タンク付きトイレ」を徹底的に比較していきます。

タンクレストイレとタンク付きトイレの違い

「タンクレストイレ」と「タンク付きトイレ」を比べるとき、ポイントになるのは次の5つです。

【価格】
→タンク付きトイレの方が安い。本体価格だけでなく、タンクレスを選んだ場合は「手洗い設備」が必要になるため、20万円以上の差額が必要。

【機能】
→タンクレストイレの方が高機能。タンク付きトイレにも高機能なモデルは存在するが、基本的には最低限の機能だけ。

【サイズ】
→タンクレストイレの方が小さい。ただ、トイレ室内に手洗い器が必要になるため、結果的にはタンクレストイレの方が占有面積が広くなる。

【掃除の手軽さ】
→タンクレストイレの方が簡単。便器内の汚れやすさなどは同じだが、パーツや隙間が少ないため簡単に掃除できる。

【デザイン】
→タンクレストイレの方がおしゃれ。

それでは、実物の画像を交えながら詳しく解説していきます。

【価格】タンク付きの方が安い

本体価格はタンク付きトイレの方が安い。

最大手のTOTOで比べてみます。

【タンクレストイレ】

  • ネオレストRX(34万円~)
  • ネオレストDH(27万円~)

【タンク付きトイレ】

  • GG-800(23万円~)
  • ピュアレスト(19万900円~)

タンク付きトイレも機能を足していけば30万円を超える場合もありますが、やはり下限の価格が全然違う。

加えて「手洗い器の設置価格」を忘れてはいけません。

タンクレストイレを選べば、トイレ内に10万円前後の「手洗い器」が必要になります。

アラウーノ手洗い

出典:パナソニック公式サイト

そのため、タンクレストイレを選ぶ場合は、「本体代」と「手洗い代」によって20万円以上の差額がかかるのです。

住宅メーカーの大半が標準を「タンク付きトイレ」にするのは、単純に価格が理由なわけですね。

【機能】タンクレスの方が高機能

機能面ではタンクレストイレの圧勝です。

やはり高価なだけあって、タンクレストイレに搭載されている機能は非常に多い。TOTOならば、

  • エアインワンダーウェーブ洗浄
  • きれい除菌水

などは上位のタンクレストイレにしか搭載されていない機能です。ウォシュレットをより快適にしたり、便器内がより汚れにくくなります。

エアインワンダーシャワー

出典:TOTO公式サイト

ただ、これらの機能が本質的に必要な人はあまり多くありません。

タンク付きトイレでも基本となる機能は付帯していますし、はっきり言ってオーバースペックです。

【サイズ】タンクレスの方が小さい

タンクレストイレの方がサイズは小さくなります。

やはり、水を貯めておくタンクはどうしても場所を取るのです。こちらもTOTOの定番モデルで比べると、

【ネオレストDH】
→ 692mm(奥行き)×386mm(幅)×512mm(高さ)

【GG-800】
→771mm(奥行き)×391mm(幅)×930mm(高さ)

こうなります。

大きな違いは「奥行き」ですね。日本のトイレは「0.4坪(1230mm×780mm)」と「0.5坪(1780mm×780mm)」が多いため、100mmは大きな違いになります。

ただ、タンクレストイレには手洗い器を設置するため、結局スペースが必要になるので明確なメリットにはなり得ません。

【掃除】タンクレスの方が簡単

パーツや隙間が少ないタンクレストイレの圧勝です。

便器の中は変わらないのです。近年のトイレは全て、

  • 便器内をコーティング
  • フチをなくしたシンプル構造

これらを基本にしているため、どちらも簡単に掃除が可能。

トリプル汚れガード

出典:パナソニック公式サイト

しかし、便座の隙間や、手洗い部分は違います。

どうしてもパーツの隙間には埃が溜まるのです。そのため、一体化しているタンクレストイレの方が掃除は簡単。

画像を見比べてみても、凹凸のないタンクレストイレは簡単に掃除できそうですよね。

TOTOのネオレストRH

TOTOのタンクレス「ネオレストRH」

TOTOの「ピュアレスト」

TOTOのタンク付きトイレ「ピュアレスト」

【デザイン】タンクレストイレがスタイリッシュ

デザイン面はタンクレストイレの圧勝です。

これはもうどうしようもない。メーカー側も力の入れようが違います。形はもちろん、カラーバリエーションも豊富。

デザイン面を気にするならタンクレストイレ一択です。

リクシルのサティスS

リクシルの「サティスS」

パナソニックのアラウーノL150

パナソニックの「アラウーノL150」

一応、タンク付きトイレも頑張ってはいます。

タンク付きでも上位モデルを選べば、曲線を意識したスタイリッシュなモデルも存在するのです。ただ、やはりタンクレスには敵わないのが実情です。

TOTOのトイレ「GG-800」

TOTOの「GG-800」

プレアスHSのコーディネート画像

リクシルの「プレアスHS」

【結論】お金があるならタンクレス

お金があるならタンクレストイレです。

はっきり言って、金銭面以外のデメリットがタンクレストイレには存在しません。

デザイン、機能、掃除などを重視するのであれば「タンクレストイレ」一択です。

TOTOのネオレストRH

ネオレストRH 34万4000円~

パナソニックのアラウーノL150

アラウーノL150 32万円~

また、一部の商品はタンク付きトイレと同価格帯で設置することも可能です。

パナソニックの「アラウーノS141」「アラウーノV」などが該当しますが、手洗い器の設置費用は10万円ほどかかるので覚えておきましょう。

パナソニックのアラウーノS141

アラウーノS141 21万円~

おすすめのタンクレストイレとタンク付きトイレ

ここからはオススメのトイレを紹介します。

はっきり言って、日本のトイレ技術は成熟期を迎えているため大きな失敗はしません。例えば、「便器内の汚れのつきにくさ」で言えば、

【TOTO】
→セフィオンテクト

【リクシル】
→アクアセラミック

【パナソニック】
→スゴピカ素材

以上のように、各メーカーが独自の素材を開発していて実力は拮抗しています。そのため、どれを選んでも大きな失敗をすることはないのです。

とは言え、サイズ感や価格まで考慮すれば、商品によって微妙な違いは存在します。

そこで、特徴別にオススメのトイレを解説していきます。

【王道のタンクレス】
→TOTOの「ネオレストAH(34万円~)」 機能はもちろん、ミニマルなデザインが美しい。

【最小タンクレス】
→リクシルの「サティスS(25万円~)」 奥行き65cmは世界最小サイズ。

【コスパ最強タンクレス】
→パナソニックの「アラウーノS141(21万円~)」 他メーカーなら30万円近いモデルがこの価格。水面を泡立てる「激落ちバブル」も搭載。

【王道タンク付き】
→TOTOの「GG-800(23万円~)」 タンク付きトイレの上位機種。機能はもちろん、タンク付きトイレでは珍しい曲線デザイン。

【利便性最強タンク付き】
→パナソニックの「アラウーノV(15万円~)」 タンク上部の手洗いをボタン操作できる唯一のモデル。デザインに難あり。

それでは、1つずつ見ていきましょう。

【王道タンクレス】TOTOのネオレストAH

ネオレストAH

出典:TOTO公式サイト

タンクレストイレの王道は「ネオレストAH」です。

日本が誇るトイレメーカーTOTOの技術結晶と言っても過言ではありません。

【セフィオンテクト】
→ナノレベルの滑らかさで、便器内に汚れがつきにくい。

【きれい除菌水】
→水から生成する除菌成分を自動散布して常に清潔感を保つ。

【エアインワンダーウェーブ洗浄】
→ウォシュレットの形や勢いにも拘ることで、より快適に。

などなど、TOTOが誇る機能は「全部のせ」になっています。

価格が「34万4000円~」と非常に高価なため、標準仕様になっている住宅メーカーはほとんど存在しません。とは言え、どこのメーカーでも指定すれば設置は可能ですのでご安心を。

ネオレストAH カタログ画像

ネオレストAH

【最小タンクレス】リクシルのサティスS

リクシルのサティス

出典:リクシル公式サイト

最も小さいトイレならば「サティスS」です。

特徴はなんと言っても「奥行き65cm」というサイズ感。

サティスSのサイズ感

出典:リクシル公式サイト

TOTOやパナソニックのタンクレストイレは「約72cm」のため、10cm近い圧縮に成功しています。

そのため、狭いトイレとの相性は抜群。

通常、タンクレストイレは「0.5坪(169cm×78cm)」以上のトイレへの設置が推奨されていますが、サティスSならば「0.4坪(123cm×78cm)」のトイレにも収めることが可能です。

リクシルのサティスS

サティスS

ただ、そのコンパクトさからデブからの人気は低くなっているとのこと。

仕方ねえ。

【コスパ最強タンクレス】パナソニックのアラウーノS141

パナソニックのトイレコーディネート

出典:パナソニック公式サイト

コスパに最も優れいてるのは「アラウーノS141」です。

「アラウーノS141」はパナソニックの中位モデルですが、機能面はほぼ全てが搭載されています。

【スゴピカ素材】
→有機ガラスを使うことで汚れがつきにくく、キズに強い。

【トリプル汚れガード】
→特殊な構造によって「ハネ」「タレ」「モレ」を軽減する。

【激落ちバブル】
→水流に洗剤を混ぜることでいつでも清潔に。

これだけの機能が揃っているにも関わらず、価格は「21万円~」と非常にリーズナブル。

他メーカーで20万円前後の価格だと、小さなタンクが付いた「タンクレス"風"トイレ」になってしまいます。

プレアスLSのコーディネート画像

タンクレス"風"トイレ「プレアスLS」

四角いデザインは好みが分かれますが、コストパフォーマンスで考えるならば「アラウーノS141」に勝るタンクレストイレはありません。

パナソニックのアラウーノS141

アラウーノS141

【王道タンク付き】TOTOのGG-800

GG-800の白

出典:TOTO公式サイト

やはりタンク付きも王道はTOTOです。

「GG-800」は"高級タンク付きトイレ"と言う位置付けになります。

通常のタンク付きトイレは「便座+便器」で構成されていますが、

TOTOの「アプリコット」

出典:TOTO公式サイト

GG-800は一体型。便器と便座に分かれていないため、スタイリッシュなデザインを完成させています。

TOTOのトイレ「GG-800」

GG-800

そのため、大手ハウスメーカーでも「GG-800」を標準仕様にしているところは多い。

本当に多い。

めちゃくちゃ多い。

【利便性抜群タンク付き】パナソニックのアラウーノV

パナソニックのアラウーノV手洗い

出典:パナソニック公式サイト

利便性で選ぶならパナソニックの「アラウーノV」です。

アラウーノVは厳密に言えばタンク付きトイレではありません。水を貯めるタンクがある訳ではなく、トイレ上部に手洗い器が付いているだけ。

ただ、それ故に利便性は抜群。

「水のボタン操作」「石鹸置き場」が搭載されているのです。

アラウーノVの手洗い

出典:パナソニック公式サイト

これ、地味にめちゃくちゃ便利です。

普通のタンク付きトイレって「ついでに洗う」くらいのノリになってしまいます。だけど、アラウーノVは違います。

石鹸を使ってしっかり洗えるのです。

おまけに、水流も自分のペースでしっかり操作できるのです。便利。めちゃくちゃ便利。

アラウーノVの評判

出典:パナソニック公式サイト

ただ、唯一のデメリットは「形がダサい」ということ。

他メーカーのタンク付きトイレが「曲線でスタイリッシュ」を目指しているにも関わらず、「アラウーノV」は四角くてがっしりしています。

使い勝手は文句なしのナンバーワンですが、このデザインが嫌で断念する人も一定数いるようです。

アラウーノV ダサい

アラウーノV

まとめ

「お金に余裕があるならタンクレストイレ」が基本です。

「タンクレストイレ」と「タンク付きトイレ」で悩む人はたくさんいますが、正直、金銭面以外ではタンクレストイレにデメリットはありません。

そのため、近年の新築住宅では、

  • 1階はタンクレストイレ
  • 2階はタンク付きトイレ

この構成で建築されることが増えています。

「タンク付き」→「タンクレス」に変更することで、少なくとも20万円前後の差額が生まれます。この額を多いと捉えるか少ないと捉えるかは人それぞれですが、予算としっかり相談して決めていきましょう。

 

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また、「タンクレストイレ」と「タンク付きトイレ」の詳しい比較を知りたい方は以下のページをご覧ください。

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