積水ハウスは、日本で最も施工数の多いハウスメーカーです。
歴史、品質、ブランド力のどれをとって文句なしの一流メーカー。商品数も非常に多く、
【木造住宅】
→気密性、断熱性に優れたベーシックハウス。「グラヴィス」や「里楽」など13商品。
【鉄骨住宅】
→耐震性と、間取りの自由度に優れた邸宅。「イズ・ステージ」や「ビエナ」など10商品。
どんな希望にも確実に、幅広く答えてくれます。
ただ、唯一のデメリットは「価格」です。
積水ハウスは最大手メーカーのため2000万円前後の低価格帯でも建てられなくはない。しかし、あくまでも得意分野は「高級感のある邸宅」なのです。積水ハウスの安い家は、本当にコスパが悪い。
今回は、そんな積水ハウスの特徴と評判をじっくり解説していきます。
積水ハウスの基本情報
積水ハウスは「高級感のある邸宅」を建てるのが得意です。
はっきり言って「貧乏人はお断り」と考えてもらって差し支えありません。
満足のいく家を建てようと思えば、坪単価は最低でも80万円。100万円を超えていくことも少なくない。小さな家でも3000万円、大きな家を考えているなら5000万円の予算は最低でも欲しいところです。
その代わり、
- 構造
- 設備
- デザイン性
- 営業の質
- ブランド力
どれを取っても文句は出ません。
「予算は充分にあるから、とにかく満足度の高い家を作りたい」
そう考えたとき、積水ハウスは間違いのない選択なのです。
あらゆる「贅沢」を詰め込んだ仕様
積水ハウスは「お金さえあれば、何でも出来る」を叶えてくれます。
その証拠に積水ハウスのインスタをチェックしてみましょう。他メーカーが現実的な間取りやデザインを投稿する中、積水ハウスは、
「えっ?こんな家、日本で作れる?」
と言ってしまいそうな、贅沢なデザインをばんばん投稿してくれています。
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ただ、積水ハウスは「デザイン」や「ブランド力」にお金をかけすぎです。
「断熱材」や「サッシ」などの性能部分に関しては、いたって普通のものが多い。性能をきっちり高めたいのであれば、ただでさえ高い建築費用にオプションを加えていく必要があります。
坪単価は80万円~ 建物予算は2400万円~
積水ハウスの坪単価は「80万円~」です。
坪単価とは、一坪(約3.3㎡)あたりの値段のこと。注文住宅の価格は、広さによって決まる部分が大きいため、どこのハウスメーカーでも参考となる坪単価を発表しています。
家族4人ならば30坪(約100㎡)をベースに考えるため積水ハウスならば「約2400万円」が最低ラインになります。
ただ、積水ハウスの家を2400万円で建てるのは正直厳しい。
繰り返しになりますが「最低ライン」なのです。構造や設備のオプションを足していって価格はアップするものですし、積水ハウスのオプションは非常に高価になっています。
加えて、積水ハウスのコスパは悪いと言わざるを得ない。
品質が悪いとは言いませんが、ここまでの価格を払うのであれば他メーカーなら2,3割は安く作ることが出来る。
良くも悪くも「ブランド力」や「満足感」にお金をかけすぎなんです。モデルハウスに行けば豪華な冊子やお土産を渡されますし、引き渡し時には箔押しの箱に入った鍵が出てきます。
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そのため、「金額と建物のバランス」を意識するのであれば、他メーカーの見積もりもチェックするのがおすすめです。
SUUMOと並ぶ人気サービスの「タウンライフ家づくり」ならば、スマホ操作だけで、
- 間取り提案
- デザイン案
- 簡単な見積もり
を受け取ることが出来るので、注文住宅の建築に失敗したくない方は是非チェックしてみてください。
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積水ハウスの良い評判、口コミ
「文句の付けどころがない。営業の方もとても親切で、今でも付き合いがある」
(60代 女性)
「外壁のダインコンクリートに惚れ込んでイズステージで建築した。かなり高額になったが、近所でも一番の家だと自負できる」
(40代 男性)
「どうしても積水ハウスで建てたかった。予算に合わせて床面積は30坪より小さくなってしまったが、満足のいく家が出来ました」
(30代 男性)
積水ハウスの口コミは、良くも悪くも「満足」という言葉が多くなっています。
「ローコスト系のハウスメーカー」や「工務店」などで家を建てると、予算や性能などに言及されがち。しかし、積水ハウスは、そんな細かいことを乗り越えて、
「とにかく満足!」
という口コミが非常に多いのです。
いや、それも分かります。だって、お金がいっぱいあるのなら、積水ハウスで建てれば絶対に失敗しませんから。
また、一般的なハウスメーカーは「木造」と「鉄骨」のどちらかを主流にしていますが、積水ハウスではどちらも高い人気を誇っています。
そのあたりは最大手ハウスメーカーの強みですね。
積水ハウスの悪い評判、口コミ
「予算的に厳しかった。他メーカーに比べると、外構工事などの諸経費も割高だと思う。建物本体だけで3000万円、外構や諸経費を含めると4000万円近くなり、断念」
(30代 男性)
「無理めだと思っていたが、一応見積もりをもらうとモデルハウスに行くと営業にめちゃくちゃ不快な思いをさせられた。予算や年収をすぐに聞かれ『それじゃ厳しいですねー笑』みたいな態度でほんとに不快だった」
(20代 女性)
「値段の割に性能が悪い。デザインやブランド力よりも、気密性や断熱性といった令和の家づくりを目指していかないと生き残れないのではないか」
(60代 男性)
積水ハウスの悪い口コミは「お金関係」がとても多い。
ただ、もう本当にそこだけなんですよ。
予算は高い。
だけど、建てた人の満足度は高い。
「家の大きさ」や「設備の豪華さ」にも依るので一概には言えませんが、
「建物の予算が3000万円以下なら、積水ハウスは諦めろ!」
という認識が正解です。
積水ハウスと比較されるハウスメーカー
積水ハウスと比較されるのは「大手ハウスメーカー」です。
基本は「高級ハウスメーカー」ですが、対比として「ローコスト系ハウスメーカー」と比べられることもあります。
具体的に言えば、次の3社です。
【ミサワホーム】
→積水ハウスと並ぶ大手ハウスメーカー。
【住友林業】
→高級木造系ハウスメーカー。
【タマホーム】
→ローコスト系最大手。価格帯は正反対だが、タマホームのあまりのコスパの良さに積水ハウスから乗り換える人も多い。
それでは、1社ずつ詳しく見ていきましょう。
ミサワホームと積水ハウス
ミサワホームは、積水ハウスより少しコスパの良いハウスメーカーです。
基本方針は積水ハウスと同じです。木造住宅も、鉄骨住宅も取り扱う総合ハウスメーカー。低価格帯よりも高価格帯が得意で、ミサワホーム独自の建材で「重厚感のある邸宅」を建築してくれます。
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積水ハウスとの違いは「ブランド力」と「コスパ」のバランスです。
同じような設備で家を建てた場合、ミサワホームの方が坪単価で言えば10%~20%ほど安くなることが多い。しかし、積水ハウスほどのブランド力とは持っていません。
【積水ハウス】
→坪単価80万円~。ブランド力と高級感が強く、コスパは悪い。
【ミサワホーム】
→坪単価60万円~80万円。高級ハウスメーカーの中では価格は抑えめでコスパ良し。
はっきり言って、一般人にはミサワホームの方がオススメです。
ただ、積水ハウスのブランド力と高級感、満足度はすごい。本当にすごい。
住友林業と積水ハウス
木造の高級ハウスメーカーとして人気なのが「住友林業」です。
高級感とブランド力は、積水ハウスに負けていません。
加えて、住友林業のデザインは高級感の中に「軽やかなオシャレさ」が紛れています。重厚感のある積水ハウスとは、デザイン面での差別化がはっきりしているのです。
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ただし、価格帯は積水ハウスと同じか、それ以上です。
積水ハウスは一応低価格帯も準備しています。しかし、住友林業には低価格帯自体が存在しません。
坪単価は最低でも80万円、現実的には100万円前後で見ておいた方が良いでしょう。
タマホーム
タマホームは「ローコスト系の大手ハウスメーカー」です。
積水ハウスとは正反対。
徹底的にコストカットを行い、必要十分な設備にすることで圧倒的なコスパを実現しています。
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本来、「積水ハウス」と「タマホーム」は競合ではありません。
坪単価も倍近く異なりますし、想定している顧客も違います。
【積水ハウス】
→坪単価80万円以上の邸宅。コスパよりも、満足感やブランド力を誇る。
【タマホーム】
→坪単価50万円前後のベーシックハウス。コストカットにより圧倒的なコスパを誇る。
しかし、積水ハウスを検討している人の一部は、検討途中にこう考えるのです。
「あれ、タマホームで建てれば半額か…」
そうなんです。
公式HPに載っているそれぞれの木造フラッグシップモデルを見てみましょう。
どちらも最高級モデルで大きいため、積水ハウスの「グラヴィス・ステージ」は約1億円。タマホームの「大安心の家」は約5000万円と予想できます。
分かります。
多少の好みはあれど、積水ハウスの方が良い。重厚感が違う。
それは否定できません。
ただ、価格差をどう考えるかです。実際に5000万円の差は生まれずとも、40坪程度の家を建てる場合、
- 積水ハウス:4000万円
- タマホーム:2000万円
このくらいの価格差になることはよくあります。
そして、タマホームの設備や性能は決して悪くない。積水ハウスが「デザイン」や「質感」にお金をかけすぎなんです。
お金がいくらでもあるのなら積水ハウスで間違いありません。
しかし、「コスパ」や「長期的な目線」を考えて、積水ハウスを買える層の人たちがタマホームに流れることもあるのです。
積水ハウスに関するよくある質問集
ここからは、積水ハウスに関するよくある質問を掲載します。
随時追加していくので、気になることがあればコメント欄にどうぞ。
デザインはどんな感じになる?
どんなデザインでも自由に建てることが出来ます。
と言うのも、ハウスメーカーがパンフレットや公式HPで提示している外観はあくまでも「サンプル」なのです。
デザインは、
- 家の形
- 外壁の色
- 屋根のデザイン
などの組み合わせで決まるため、どんなデザインでも自在に作ることが出来ます。
例えば、積水ハウスの木造主力商品である「シャーウッドシリーズ」の公式画像は以下のものですが、
インスタなどをチェックすると、多種多様なデザインを目にすることが出来ます。
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ただ、積水ハウスの得意分野は「大きなモダン邸宅」みたいなデザインです。
「小さくて可愛い家」や「カリフォルニアハウス」などの変化球も出来なくはないのですが、積水ハウスは外壁などの建材に自社オリジナルのものを好んで使います。
そのため、標準で選べるパターンはどうしても少なくなる。
意外なことに、建材を全て外注している「タマホーム」や「地元の工務店」などのローコスト系の住宅メーカーの方がデザインの幅が豊富なこともあるのです。
「イズ・ステージ」とか「グラヴィス・ステージ」とか何が違うの?
ハウスメーカーの「商品名」は、設備や構造のパッケージ化です。
具体的に言えば、
【イズ・ステージ】
→鉄骨「ダイナミックフレーム構法」、制振システム「シーカス」、外壁「ダインコンクリート」etc
【グラヴィス・ステージ】
→木造「シャーウッド構法」、制振システム「シーカス」、外壁「ベルバーン」etc
こんなイメージですね。
他にも「床材」や「キッチン」「トイレ」などの標準設備がパッケージ化されているため、豪華な設備が欲しければ上位モデルを選び、価格を抑えたいのなら下位モデルを選ぶことになります。
ただ、正直に言うと、商品名はあまり気にしなくても大丈夫です。
こちらの予算や希望を伝えることで、積水ハウスが適した商品を勝手に選んでくれます。商品1つ1つの設備や構造を調べ始めるとキリがないので、あくまでも参考程度に考えておきましょう。
何でいまどき「布基礎」なの?
積水ハウスの基礎構法は「布基礎」が基本です。
そもそも、住宅の基礎には「布基礎(一部に荷重)」と「ベタ基礎(全体に荷重)」に分けられます。一般的に「布基礎は安価でゆるい」「ベタ基礎は高価で丈夫」みたいに考えられているため、積水ハウスの布基礎はしばしば批難されてしまう。
ただ、基礎に関する正しい認識はこうです。
【木造住宅】
→ベタ基礎が基本。ただし、地盤改良を行う場合は布基礎でも同等の強度まで高められる。
【鉄骨住宅】
→布基礎が基本。鉄骨住宅は一部の柱に荷重が集中するため、布基礎の方が向いている
つまり、積水ハウスの鉄骨住宅が布基礎なのは当たり前。
木造住宅も「布基礎」なのは若干疑問が残りますが、地盤改良を前提としているならそこまで批難することではない。もちろん、数十万円のオプション料金を払うことでベタ基礎にすることも可能です。
「積水ハウス」と「セキスイハイム」の違いは?
ルーツは同じですが、全く違う会社です。
【積水ハウス】
→独立した会社。積水化学工業株式会社の「住宅部門」としてスタートし、1960年に独立。
【セキスイハイム】
→積水化学工業株式会社の住宅ブランド。積水ハウスが独立した後、再び「住宅部門」として組織された。
結果的に販売している商品も似ていますが、根本的に別の会社ですのでお気をつけて。
まとめ
積水ハウスは「予算を気にせず、贅沢な邸宅を建てたい」と考える人に向いています。
低価格帯でも建てられなくはないものの、やはり得意なのは「高級価格」なのです。広さや内装にも依りますが、建物予算に3000万円は用意しておきましょう。
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また、積水ハウスは満足度が高いものの、コスパが良いとは決して言えません。
コスパを重視したい方は、複数の住宅メーカーの見積もりをチェックして、あなたが望むものが適切な価格で設置できるかをチェックするのが基本です。
お時間があるのなら、出来る限りの住宅メーカーや工務店を回るのが吉。
もし、お忙しければSUUMOと並んで人気の「タウンライフ家づくり」を利用してみてください。
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