注文住宅におけるトイレの情報を全てまとめたページです。
正直に言って、トイレなんて何日もかけて考えるものではありません。注文住宅においては、トイレよりも考えることが楽しいモノがたくさんあります。
きれいなキッチン、広々としたLDK、趣味を楽しめる書斎etc
本当に、たくさんあります。
だけど、1回だけ、家を建てる前に1回だけこのページを見ておいてください。
トイレで幸福感を得られる人は少ないものの、使い勝手の悪いトイレは、日常に少しずつストレスをもたらします。
1回だけで良いんです。
1回だけ、このページを見て、これからの人生のストレスを摘み取ってください。
トイレの間取りについて
トイレの間取りは「玄関横」か「洗面所横」がおすすめです。
ひと昔前は「玄関横」が圧倒的に主流でした。
LDKなどの生活スペースからも適度に離れていて、使い勝手も良い。「来客時には利用しづらい」という欠点もありますが、近年はトイレを2階にも設置するため大きな問題にはなりません。
最近のトレンドとしては「洗面所横」です。
いわゆる「家事ラク導線」を意識した間取りですね。洗面所を中心に、水回りへのアクセス経路を2つ作ることで家事への負担を減らせるようになっています。ただし、土地が大きな長方形や正方形じゃないと設計しづらいのが難点。
トイレの間取りについて、もっと詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
-
トイレの間取り考察|定番位置は「玄関横」 トレンドは「洗面所横」です。
トイレの間取りに後悔する人は多い。 と言うのも、トイレって後回しにされがちなんです。 間取りを考えるときは優先すべき要素がたくさんあります。広いLDK、使い勝手の良い水回り、流行りのランドリースペース ...
続きを見る
トイレの広さについて
トイレの基本サイズは「0.5坪(169cm×78cm)」です。
「0.5坪」あれば、基本的にはどんな要望にも答えることが出来ます。
「タンクレストイレ+手洗い器」もすっぽり収まりますし、「タンク付きトイレ+収納」の組み合わせもOKです。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
ただ、設計やデザインの都合によっては「0.4坪」や「0.75坪」になることもあります。
それぞれの特徴は以下の通り。
【0.4坪(123cm×78cm)】
→最低限。タンク付きトイレ単体ならば問題ないが「タンクレス+手洗い器」を置くと窮屈になる。
【0.5坪(169cm×78cm)】
→標準。「タンクレス+手洗い器」がすっぽり収まる。
【0.75坪(169cm×123cm)】
→贅沢。「おしゃれな手洗い器」や「大きな収納」も収まる。タンク付きトイレだけしか置かないなら無駄。
【1.0坪(169cm×169cm)】
→バリアフリー対応。入り口を広くとり、車椅子を置けるスペースも用意できる。
どれを選んでも致命的な失敗をすることはありませんが、トイレに拘りがあるのならば広めに設計しておくのがオススメです。
トイレの広さや基準について、もっと詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
-
トイレの広さを解説|一軒家における標準サイズは「0.5坪(169cm×78cm)」です。
「人間は、一生のうち3年をトイレの中で過ごす」 「もう1つの WTO」と呼ばれる「世界トイレ機関(WTO)」は、そう言って私たちを脅してきます。 若干ふざけた論理ですが、トイレの重要性を否定することは ...
続きを見る
タンクレストイレとタンク付きトイレの比較
お金に余裕があれば「タンクレストイレ」で決まりです。
一般的に、比較項目で使われるポイントは以下の5つ。
【価格】
→タンク付きトイレの方が安い。本体価格だけでなく、タンクレスを選んだ場合は「手洗い設備」が必要になるため、20万円以上の差額が必要。
【機能】
→タンクレストイレの方が高機能。タンク付きトイレにも高機能なモデルは存在するが、基本的には最低限の機能だけ。
【サイズ】
→タンクレストイレの方が小さい。ただ、トイレ室内に手洗い器が必要になるため、結果的にはタンクレストイレの方が占有面積が広くなる。
【掃除の手軽さ】
→タンクレストイレの方が簡単。便器内の汚れやすさなどは同じだが、パーツや隙間が少ないため簡単に掃除できる。
【デザイン】
→タンクレストイレの方がおしゃれ。形だけでなく、全体を陶器で統一させて質感も向上させているものがほとんど。
ざっくり比べただけですが、タンクレストイレのデメリットは「価格」だけ。
そのため、予算に余裕があるのならば「タンクレストイレ」を選べば間違いありません。
王道が良いならTOTOの「ネオレストAH(37万円~)」
コスパ重視ならパナソニックの「アラウーノS141(旧アラウーノSⅡ)21万円~」を選べば間違いありません。
また、タンクレストイレとタンク付きトイレの詳しい比較を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
-
タンクレストイレとタンク付きトイレの比較|お金に余裕があるなら「タンクレストイレ」を選ぶのが基本になります。
「お金があるならタンクレストイレ」が原則です。 「タンクレストイレ」と「タンク付きトイレ」で悩む人はめちゃくちゃ多い。ところが、住宅メーカーや水回りメーカーの方に、この質問をすると、めちゃくちゃ言葉を ...
続きを見る
トイレの収納について
トイレ収納は住宅における必須設備です。
ところが、間取りを設計するときにトイレは後回しにされがち。
- トイレットペーパー
- 掃除用具
- 生理用品
など、明らかに片付けるものがあるにも関わらず、全く収納のないトイレが完成することもあるのです。
難しく考えずに、以下の4つのどれかを設置してください。
【1】天袋収納
→天井近くに付ける収納。トイレの広さに関わらず設置できるが、設置位置が高くなるため使い勝手は人それぞれ。
【2】コーナー収納
→トイレ奥の角に付ける収納。収納スペースは小さいが、0.4坪サイズの狭いトイレにも設置できるのが魅力。
【3】キャビネット収納
→背面や側面に付ける大型の収納。収納スペースの大きさが魅力だが、0.75坪以上の広いトイレじゃないと設置しづらい。
【4】造作収納
→それぞれの家に合わせた特注収納。形や広さに合わせるため使い勝手は抜群だが、既製品に比べると価格が高い。
デザインやトイレサイズにも依るため、どれが正解かはあなた次第。
だけど、「ゼロ」と「イチ」は全然違います。「全く収納のないトイレ」は本当に住みづらくなりますが、「少しでも収納があるトイレ」は生活しやすいのです。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
また、トイレ収納について詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
-
トイレ収納の考え方|新築住宅における収納のバリエーションを紹介
トイレに収納がないとめちゃくちゃ不便です。 注文住宅を建てるとき、どうしてもトイレはおざなりにされがち。 そりゃそうです。 間取りや構造に比べると、水回り設備の重要度は低い。加えて、水回りの中でも、キ ...
続きを見る
まとめ
以上が注文住宅におけるトイレの全てです。
余談ですが、日本における最高級のトイレはTOTOの「ネオレストNX」です。
全国のTOTOショールームに展示してあるので、よろしければご覧になってみてください。