TOTOには「NJ1」と「HV(旧ZJ)」と言う名前のトイレがあります。
この2つは、大手高級ハウスメーカーでも標準設備として採用されていることが多いのですが、公式HPやパンフレットには載っていません。
そのため、標準設備がどんなレベルか調べようとした人から見れば、
「えっ?公式HPにも載ってない…もしかして型落ち品…?」
みたいな勘違いをされることも多い。
大丈夫、安心してください。
「NJ1」も「HV(旧ZJ)」も決して型落ち品ではありません。
『ビルダー向け商品』と呼ばれる、一定の施工数のあるハウスメーカーでしか設置できないおトクな商品なのです。
ビルダー向け商品とは?
新築住宅にだけ設置できるお得な商品です。
一定以上の施工数がある特定の住宅メーカーだけが設置できる特別な商品で、一般客や小規模な工務店では導入することが出来ません。そのため、公式HPやカタログにも載っていないのです。
大抵の場合、対をなす一般向け商品が存在していて、「NJ1」と「HV(旧ZJ)」の場合、
【NJ1】
→「ネオレストDHシリーズ」のビルダー向け商品。
【HV(旧ZJ)】
→「GGシリーズ」のビルダー向け商品。
このようになっています。
デザインや性能などはほとんど同じですが、価格は約30%オフ。設置価格は住宅メーカーが自由に決められるため、場合によっては半額になることもあります。
「NJ1」と「HV(旧ZJ)」の特徴
「NJ1」と「HV(旧ZJ)」は、TOTOの公式HPにも情報が載っていません。
と言うのも、ビルダー向け商品は、どう考えてもおトクすぎる商品です。そのため、一般客からの問い合わせを避けるため、誰もがアクセスできる公式HPに掲載はできないのです。
ただ、基本性能はベースモデルをチェックすれば問題ありません。
細部に違いはありますが、大筋を捉えることは可能です。
【NJ1】
→ネオレストDH(公式サイト)
【HV(旧ZJ)】
→GGシリーズ(公式サイト)
それでは、細部の違いを解説していきます。
「NJ1」はネオレストDHのビルダー向け
「NJ1」は、ネオレストDHのビルダー向け商品です。
デザインはほとんど同じ。性能に関して言えば「きれい除菌水」「自動リフトアップ機能」だけが除かれています。
TOTOのタンクレストイレとしては破格の価格になっていて、
【ネオレストDH】
→定価27万9100円~
【NJ1】
→定価20万8000円~
一般向けのネオレストDHより10万円近く安い。そのため、一般的なタンクレストイレが欲しいのなら、「NJ1」を選ばない意味はありません。
また、「NJ1」には兄弟機種の「NJ2」も存在します。
見た目は全く同じですが、「NJ2」には、「便ふたのオート開閉機能」と「便座のリモコン操作」のオプション機能がついています。それ以外の機能やデザインに違いはありません。
「NJ1」「NJ2」にデメリットがあるとすれば、高級感でしょうか。
単体で見ればなんの問題もないのですが、やはり一般向けの上位機種と比べるとデザインの甘さは否定できません。
そもそも、ベースになっているネオレストDHがタンクレストイレの中で最も安価なモデルです。ネオレストDHの上には、
- ネオレストRH(34万4000円~)
- ネオレストAH(34万4000円~)
- ネオレストNX(57万円~)
これら上位3機種がラインナップされているため「最高級のトイレが欲しい」とお考えの場合は、一般向けのネオレストシリーズを選ぶ必要があります。
「HV(旧ZJ)」はGGシリーズのビルダー向け
「HV(旧ZJ)」は、TOTOで最も人気のシリーズ「GG」のビルダー向け商品です。
こちらも見た目はほとんど同じ。性能面で言えば「オート開閉機能」が省かれています。
価格差も非常に大きくなっています。
【GG-800 手洗い付き】
→定価25万3800円~
【HV(旧ZJ)手洗い付き】
→定価19万4000円~。実売価格13万円前後。
また、「HV」は「ZJ」の後継機種として2018年に登場したのですが、「ZJ」の生産はまだ続いています。両者の性能に違いはなく、「HV」の登場によって「ZJ」の実売価格は10万円を切ることもあるため、「ZJ」の人気は依然高いままです。
本来、TOTOのトイレで最も安価なのは、便器と便座が分かれている「ピュアレストシリーズ」ですが、「HV」や「ZJ」の価格には敵いません。
ご希望の住宅メーカーがビルダー向け商品を設置できるのなら「HV」「ZJ」の有無をチェックするのがオススメです。
まとめ
「NJ1」と「HV(旧ZJ)」は、TOTOが展開するコスパ抜群のビルダー向け商品です。
トイレの機能を全て兼ね揃えているわけではありませんが、
「コストパフォーマンス」
この1点において、一般向け商品、或いは他社のビルダー向け商品の追随を許しません。
あなたの新居のトイレとして間違いはないでしょう。
また、ビルダー向け商品についてもっと詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。水回り設備にはビルダー向け商品が数多く存在するため、上手く採用すれば100万円以上節約できるかもしれません。