ミサワホームは「大手の中では良心的な価格帯」のハウスメーカーです。
注文住宅を建てる際、大手のハウスメーカーを選ぶ人はとても多い。しかし、大手のほとんどは高級路線に振り切っています。つまり、
- 積水ハウス
- セキスイハイム
- ダイワハウス
- ヘーベルハウス
- 住友林業
- パナホーム
- 一条工務店
このあたりの有名ハウスメーカーは坪単価80万円を超えることがほとんど。よほど潤沢な予算があるのならともかく、一般人が家を建てるには少し厳しい印象が残ります。
しかし、ミサワホームは違います。
大手の中では価格を抑えているのが特徴です。高級路線なことは否定しませんが、ムダなところに予算は使わずに「満足度の高いベーシックハウス」を建てることが可能になっています。
そこで今回は、ミサワホームの基本情報や評判をじっくり解説していきます。
ミサワホームの基礎知識
ミサワホームは「満足度の高いベーシックハウス」が建てられるハウスメーカーです。
具体的に言えば、注文住宅を建てる際の重要な3ポイント、
- 設備や構造
- 満足感のある価格
- ブランド力
この3つのバランスが非常に良い。ちなみに、価格を重視すれば「タマホーム」「アキュラホーム」、ブランド力と設備を重視するなら「積水ハウス」「住友林業」とかになっていきます。
「性能」と「デザイン性」の両立
ミサワホームの特徴は「バランスの良さ」です。
「積水ハウス」や「住友林業」のように、めちゃくちゃ高い予算で、めちゃくちゃ贅沢な家を建てるわけではありません。地域密着型の工務店のように、とにかく安くて、同じような家を建てるわけでもありません。
「性能は優れていて、納得のいく価格」で住宅を提供しているのです。
例えば「地震対策」
ミサワホーム独自の構法として「木質パネル接着構法」が存在します。通常、柱だけで作る木造住宅において、パネルを組み合わせることで最高峰の耐震性能を実現するのです。
例えば、「デザイン性」
ミサワホームのデザイン性は全ハウスメーカーの中で最も優れていると評価されています。「30年連続グッドデザイン賞」はハウスメーカーの中でもミサワホームだけの快挙です。
そして、「納得のいく価格」
大手高級ハウスメーカーで建てれば建物代だけで4000万円を超えることも少なくありません。その点、ミサワホームならば2500万円~3000万円ほどで満足度の高い家を建てることが可能です。
一例として、以下の間取り(床面積32坪)で2500万円ほどです。
坪単価60万円~ 予算は2000万円~
ミサワホームの坪単価は「60万円~80万円」です。
坪単価とは、一坪(約3.3㎡)あたりの値段のこと。注文住宅の価格は、広さによって決まる部分が大きいため、どこのハウスメーカーでも参考となる坪単価を発表しています。
家族4人ならば30坪(約100㎡)をベースに考えるためミサワホームならば「約2000万円」が最低ラインになります。
ただ、住宅の値段は千差万別です。
小さな家でも、床を全て大理石にすれば1億円を超えてしまう。大きな家でも、最低限の設備だけなら3000万円以内に収まります。
あくまでも「坪単価」は参考に、なるべく早い段階で"あなただけの見積もり"をチェックするのがオススメです。
余談ですが「タウンライフ家づくり」と呼ばれるサービスを使えば、5分で間取りと見積もりをもらうことが出来ます。
SUUMOと並んで有名なサービスですので、お忙しい方は是非チェックしてみてください。
【タウンライフバナー】
【タウンライフボタン】
良い評判や口コミ
「総合的な満足度が高い。納得のいく価格で、設備構造が安心できる。住友林業と最後まで迷ったが、耐震性の観点からミサワホームに決定」
(50代 男性)
「最高品質の木造住宅が建てたくてミサワホームを選んだ。木質パネル接着構法に加えて、遊び心のある和室を建築できることがメリット」
(50代 男性)
「営業の人がとても親切で良かった。困ったことがあればすぐに駆けつけてくれた。」
(30代 女性)
「木造住宅の最高峰」という口コミが多い印象ですね。
先に紹介した「木質パネル接着構法」に加えて、得意のデザイン性で遊び心のある「和室」や「ウッドデッキ」「スキップフロア」などで一味違う住宅が完成します。
また、ミサワホームは「鉄骨住宅」も建築できますが、そちらの人気は「積水ハウス」や「ヘーベルハウス」に比べると見劣りがち。
ミサワホームを検討するならば「木造住宅」がおすすめです。
悪い評判や口コミ
「値段が高くて無理だった。建物本体だけでは2500万円でも、付帯工事費やオプションでどんどん膨らんでいくので3000万円は見ておいた方が良いと思う。」
(20代 男性)
「営業の調子が良く、最初は大きい我が家でも3500万円程度だと言っていたが、ウリの木質接着パネル構法だと4000万円を超えてくる見積もりになった。在来構法ならば、工務店と変わらないのではないか」
(60代 女性)
「タマホームと迷っていましたが、結局コスパ重視でタマホームに。ミサワホームは若干中途半端な気がする。」
(20代 女性)
「バランスの良い価格帯」が裏目に出ているような口コミが多い印象です。
「高級感なら積水ハウス」「コスパならタマホーム」などのような明確なコンセプトがないため、決め手にかけることも多くなるようです。
あなたが、家づくりへの明確なコンセプトがあるのであれば他のハウスメーカーを検討した方が良いかもしれません。
ミサワホームと比較される住宅メーカー
ミサワホームと比較されるのは「大手ハウスメーカー」です。
バランスの良い価格帯ゆえに、高級路線、ローコスト路線の両方の板挟みになることが多い。具体的に言えば、次の3つです。
【積水ハウス】
→ハウスメーカー最大手。ミサワホームと同じように木造から鉄骨まで手がける。最大手の安心感が大きい。
【住友林業】
→木造特化ハウスメーカー大手。最高級の木造建築を建てる際、ミサワホームと比べることが多い。
【タマホーム】
→大手ローコスト系ハウスメーカー。お得な価格で必要充分な家を建てられる。コスパ最強。
それでは、1つずつ解説していきます。
積水ハウスとミサワホーム
積水ハウスは、ミサワホームと同じ「大手総合ハウスメーカー」です。
大抵の住宅メーカーは「鉄骨住宅」と「木造住宅」の片方しか扱わないのですが、積水ハウスとミサワホームは両方取り扱っています。
そして、両者の違いとしては、
【積水ハウス】
→設備も値段も最上級。潤沢な予算があるのなら間違いない。低価格帯でも建築は可能だが、コスパがめちゃくちゃ悪くなる。
【ミサワホーム】
→バランスの良い設備と値段。欲しいものがはっきりしているのなら、ミサワホームで必要な部分にオプションを付けた方が積水ハウスよりコスパが良い。
こんなイメージ。
はっきり言って、建物予算だけで5000万円以上あるなら積水ハウスは間違いありません。最高級の「邸宅」を作ることが出来ます。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
ただし、低価格帯での積水ハウスはオススメできません。
積水ハウスは施工数No,1のメーカーなので、もちろん低価格帯での建築も可能です。ただ、ただでさえ「対応力」や「ブランド力」にお金を回しているため、低価格帯だと本当にコスパが悪くなる。
2000万円~3000万円あたりの予算ならば、ミサワホームか、後述のタマホームがオススメです。
住友林業とミサワホーム
住友林業は木造住宅に特化したハウスメーカーです。
木造住宅の中では国内最高級と言って過言ではありません。坪単価100万円、総建築費5000万円を超える高級木造住宅であれば、住友林業を選ぶのが鉄板です。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
ミサワホームの「木造バネル接着構法」と、住友林業の「ビッグフレーム構法」はしばしば比較対象に上がります。
ただ、基本となるコンセプトが違うので注意が必要。
【ミサワホーム】
→「木造パネル接着構法」は耐震性/制振性が第一。過去最大クラスの地震が来ても構造体の損傷ゼロ。
【住友林業】
→「ビッグフレーム構法」はデザイン性が第一。必要な柱が減るので「リビングの壁一面を窓にする」みたいなデザインも可能。
ちなみに、積水ハウスと同じく、住友林業も低価格帯はオススメできません。
出来なくはありませんが、本当に小さい家になってしまいます。最低でも4000万円あたりを準備していかないと、満足のいく家は建てられないでしょう。
タマホームとミサワホーム
タマホームは「ローコスト系のハウスメーカー」です。
大手ハウスメーカーの中で唯一「コストパフォーマンス」を"ウリ"にしています。過剰な接客や広告を排除、選べる設備を必要充分にすることで、価格と品質のバランスを高次元で実現しているのです。
ミサワホームと比べると、以下のようなイメージ。
【ミサワホーム】
→中価格高品質。高級ハウスメーカーに比べるとコスパは良いが、ブランド力もあるためタマホームほどではない。
【タマホーム】
→低価格中品質。圧倒的なコストパフォーマンス。20代~30代から絶大な人気を誇る。
勘違いしないで欲しいのですが、タマホームの住宅の品質は決して悪くありません。
「必要十分」なのです。
間取りや設備をある程度パターン化することで単価を下げているだけ。なんでも自由に選べるわけではありませんが、日本人の95%の要望にはしっかり答えてくれます。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
ただ、複雑な間取りや設計は苦手分野になっています。
変形地や、めちゃくちゃデザイン性のある間取り、高級設備などは実現性が低い。やはり、そのあたりはミサワホーム以上の高級ハウスメーカーを選ぶのが正解です。
ミサワホームに関するよくある質問集
ここからは、ミサワホームに関するよくある質問を掲載します。
随時追加していくので、気になることがあればコメント欄にどうぞ。
デザインはどんなものが出来る?
どんなデザインでも自由に建てることが出来ます。
と言うのも、ハウスメーカーが提示しているデザインはあくまでも「一例」なのです。
例えば、ミサワホームの主力商品である「CENTURY」のHP上のデザインは以下のものですが、
インスタをチェックしてみると、多種多様なデザインを見ることが出来ます。
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
この投稿をInstagramで見る
とは言え、どちらかと言えば、ミサワホームは「重厚感のある大きな家」が得意です。
デザインや建材でどんな家も設計できるものの、やはり得意不得意分野は存在します。ミサワホームのデザインが好きならば良い。明確にデザインの希望があって、それを伝えられるなら大丈夫。
ただ、
「ミサワホームの標準デザインにはピンと来ず、好きなデザインもあやふや」
なのであれば、他のハウスメーカーをチェックした方が良いかもしれません。
モデルハウスはどこにある?
ミサワホームのモデルハウスは、全国の住宅展示場に存在します。
以下のページから、お近くのミサワホームを探すことが可能です。
「蔵のある家」ってなに?
ミサワホームの注文住宅は「蔵」を"ウリ"にしています。
「蔵」というと大げさですが、要は「天井裏の収納庫」です。日本の建築基準法では、天井高1.4m以下の部屋は床面積として数えないため天井裏のスペースに収納庫を設置するのが流行っています。
建売だと、2階の上部分にハシゴを連結させて作ることが多い。
しかし、ミサワホームは違います。
「吹き抜け」や「アップフロア」「ダウンフロア」などを上手く使うことで、間取りの中に自然な収納庫(蔵)を作ることが出来るのです。
イメージとして、2階建住宅の中に、
- 1階
- 1.5階
- 2階
- 2.5階
この4層を作れると考えてもらえば大丈夫です。
出典:ミサワホーム
ぶっちゃけて言えば、ミサワホームのオリジナル技術ではありません。
やろうと思えば他の住宅メーカーでも出来ます。技術自体は独自のものではないのです。
ただ、ミサワホームは蔵を交えてオシャレな間取りを作るのが本当に上手い。「吹き抜け」や「開放感のある間取り」を収納力と共に実現したいのなら、ミサワホームをチェックしておいて損はないでしょう。
まとめ
ミサワホームは「大手の中では良心的な価格帯のハウスメーカー」です。
大手の安心感、ブランド力はそのままに、坪単価60万円~で建てられる価格が魅力。特に、重厚感のある邸宅をベースに「吹き抜け」や「蔵」などの現代風の間取りを取り入れたいのなら間違いありません。
ただ、ミサワホームが「あなたに合うかどうか」は複数のハウスメーカーを比較しないと分かりません。
デザインや設備、見積もりを簡単に比較したいのであれば「タウンライフ家づくり」を使うのがオススメです。
ウェブ上からの簡単申し込みで、各メーカーの、
- 間取り提案
- 設備カタログ
- 簡単な見積もり
この3つを簡単に手に入れることが出来ます。家づくりで失敗したくない人は、是非チェックしてみてください。
【タウンライフバナー】
【タウンライフ家づくり】